関東地方は梅雨入りし、東北地方も梅雨入りのカウントダウン。例年だと、 関東プラス1週間内外で南東北の梅雨入り、南東北プラス1週間内外で北東北の梅雨入りとなります。
雨は少し降った方が良い、晴れ間も出た方が良い。そんな我がままはすべて梅雨の天気が叶えてくれます。だから雨降りの釣りは止められない!
目指したのは湿原の川。自分の住む南東北の会津には、湿原の川がたくさんあります。自宅近郊の湿原の川を挙げると、野尻川、小屋川、湯ノ岐川、西根川、実川など。どれも中規模の渓流だが、その流れる水は素晴らしい。今年は全国的に早くも渇水との声もあるが、こういう湿原の川なら渇水知らず! 事実、檜枝岐村の実川などは山には結構な雨が降っているようで、ドライのシーズンインは遅れている。まとまった雨がしばらく遠ざかっているところに確かな雨の降る予報。必ず降るから出掛ける事にした。同行は千葉県から遊びに来た頼もしいお兄ちゃん。
美形のイワナが釣れてくる。ハッと気付いて、お兄ちゃんが水温を測ると3℃。ウソだろ! うそじゃない。釣りをしている川は涼しいが、自宅のある下界の気温は20℃ちょっとはあるはず。まあ、いいか! 雨は降ったり止んだり。陽射しは出たり引っ込んだり。時間は昼に差し掛かり、再度水温計を突っ込む。5℃。気持ち、虫も多くなっているような。釣れるイワナは27センチまでサイズアップ。二人して心地よい汗もにじんでいる。久し振りの爽快な釣り上がりだ。
おにぎりを頬張り先を急ぐと、次第に雨足が強くなって来た。顔を見合わすと 、「ここいらで出ますか!」と。
迷わずすぐに脱渓点を探すことにした。森を上がりながら途中で小沢に進路変更。小沢を上がり橋を視界に捉えると安堵感が増した。足がしっかりと砂利道を踏み締めたら、はるかかなたに谷底が、う〜ん、見えない。新緑で見えないんです。ここはブナの森。杉の植林よりも上。
脱渓に約20分。「散々だったね」とは思わない。入退渓も釣りのうち。あ〜、楽しかった。
毎回グレインの製品を何かしら使用させてもらっている。今回はお気に入りになりつつあるランディングネット。そのサイズはSS。釣れたイワナの写真でもうご覧でしょう。入退渓にはネットをフィッシングベストの背中のポケットに収納。ネットを無くす心配もなかった。これが良いんです!
ネットのサイズはSでも良かったかな。(レポート:T氏)
湿原の川へ