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仕事の打合せで出向いた先で終業時間を迎えた。
折りしも車で15分程でいい川が流れている。
いつ何時この様な幸運に巡り合うか分からない為、車には釣り道具1式を常に積んでおり、これ幸いと平日のイブニングを楽しむ事にした。
到着した川は支流になるが、障害物も少なく河原も開けていてロッドが振りやすい。私の様なキャスト下手にはありがたい川である。

前に訪れたのは1ヶ月ほど前で、20cm後半クラスのニジマスやイワナが相手をしてくれた。
この日の渓相はその時に比べると明らかに減水しており、ポイントとポイントが離れてしまった印象を受ける。
日が延びたとは言え、熊の出没しそうな雰囲気を漂わせる景色はあまり遅くまでいる気持ちにはなれない。

急いで準備を整え川に入った。
入渓点から50mほど上流に深みのある流れ込みを発見。
水の透明度は高く、じっくり見ると10匹以上の魚が群れているのが確認できた。
前回いい思いをしたロイヤル系のカディスを結んでスタート。サイズは#14。
流れ込みの筋に沿ってフライを流すと早速反応があり、アベレージよりはやや小さめのニジマスがヒットした。ラバーコーティングネットで優しくランディング。

まだパーマークの残る幼さがあるものの、幅広の魚体に見合うだけの引きを見せ、中々に楽しめた。この後も同じポイントでライズしていた同サイズを2本追加し、ポイントを移動する事にした。向かうのは下流側。これより上流は単独で入るにはちょっと恐い。
移動先の入渓点から200mほど上流の護岸ブロック際のポイントで再開。
フライを新しい物に交換していると、大きめのライズが!
慎重にライズの1m上流へキャスト。フライが流れる……
派手な水飛沫と共にフライが消えた。
アワセを入れると同時にロッドを持つ右手にズシッと重みを感じた。結構いいサイズかも!?
魚の動きを抑制しようとロッドを立てたが、魚の方が1枚上手だった。ブロックの隙間に潜られ、あえなくラインブレイク……
しばし肩を落としたが、まだ別のライズは続いている。
気を取り直してキャストすると、またも1発で出た! しかもさっきと同じ感触!!
同じ失敗を繰り返すまいと、自分も後ろに下がりながらロッドを立て、魚を浅瀬に誘導する。
右へ左へ走り回る魚体はこの上なく元気がいい。今回は私の勝ち。

若干サビが出ている様に感じるニジマスは惜しくも泣き尺。しかしサイズからは考えられない引きを見せただけに、ウチワの様に張った大きな尾ビレが印象的だった。
その後もブロック際を少しづつ探り、小さなイワナを追加。その上の流れ込みでもアベレージクラスのニジマスを数匹追加し、この日は納竿とした。

この日は各種昆虫のハッチも多数見られたが、魚は特にセレクトしている様子は無かった。

最後に釣ったニジマスは腹がパンパンで、この川の豊かさを象徴しているかのようだった。
帰り道に見た夕日も綺麗で、平日の短時間釣行とは思えないほど充実した気分で帰路についた。
(レポート:I氏)

2007年6月13日(水)
場所:道東の河川
使用タックル
ロッド:8.4f #4
リール:#4用
ライン:DT #4

仕事帰りのイブニング
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