さくら咲く季節のコイ

タックル
ロッド  :SCOTT A2 908
リール  :COUSE #7
ライン  :WF−8−F
リーダー :3X9f
ティペット:4X3f


開花をぐずっていた桜も、ようやく満開になりました。

桜の開花は鯉の「のっこみ」を示すシグナル……なんて思っていると、「今年もコイが産卵に上がって来てますよ!」とのメールが来ました。
早速、翌朝に挑戦することにしましたが、肝心のフライがない……。
もちろん、管理釣り場用のフライでもOKなのですが、70cmを超えるものも珍しくなく、鱒用フライではフックが伸びてしまい、昨シーズンはいいサイズを数匹逃しています。
明日に備え早めに眠りたいところですが、大物対策として「菅付きチヌばり」でフライを巻くことにしました。
この「チヌばり」、フライフック同様アイがあり、フックポイントが鋭く、しかも強い・・・といいこと尽くめなのですが、ひとつ問題があります。
「自重が重過ぎ!」(強さを求めれば重くなるのは当然ですが……)なのでフライの沈下速度が速く、コイの好きな「漂う感じ」が演出できません。
そこで「重過ぎるなら、浮かせればええやん!」とシャンクに「発砲材」を巻込むことで、浮力を持たせることにしました。
発砲スチロールを5mm角×10mmほど切りだし、シャンクにスレッドで強めに巻込むと、いい感じにつぶれ、「コロッ」としたボディーが出来上がります。これに見やすいカラーのエッグヤーンをダビングすれば出来上がり。
なんとか3個巻き上げ、ベッドに直行……。
翌朝、午前6時前に川へ到着。うまい具合に他の釣り人は誰もいません!
少し濁り気味の水中をじっくり観察すると、あちこちに魚影が見うけられます。
ライズは無く、鯉は水底のものを捕食している様子で、3匹から10匹の群れを作り、ゆっくり回遊しています。
いそいそとタックルをセット、3X9fリーダーに、ティペットはフロロの4X(1号)を1mほど、その先端に、昨日巻いたチヌばりフライを結びました。
鯉の回遊コースを見定め、群れが近づくのを待って静かにキャスト。
回遊コース、しかも目の前の水底近くに「ふわふわ」と漂う状況でないと、ずヒットに持ちこめません。
うまい具合にプレゼンテーションできたフライに、巨鯉の群れがゆっくり接近してくる……もー、めちゃくちゃドキドキする瞬間です!
先頭の80cmはあろうかという巨鯉がまず通過……
二匹目もフライに気づかず……
緊張感で、思わずロッドを握る腕がピクピクしてしまいます。
匹目も通過……「あー空振り……」と思った瞬間、後ろに来ていたポッテリ体系のコイがフライを「スポッ!」と吸い込みヒット!8番ロッドをグイグイ引き絞るファイト、COUSEのドラグノブをいっぱいに廻しても、ラインはズルズル出て行きます……。
4Xティペットなので、障害物にでも巻かれない限り、まずラインブレイクの心配はないので、じっくりやり取りし、約3分のファイトで本日の1匹目を無事ネットイン。
抱卵したお腹が、パンパン膨れ上がった64cmメスでした。
手早く撮影し、リリース。
場荒れしたので対岸へ移動。対岸は水面から1mほど高台になっていて、群れの動きがよく見えます。接近する群れを発見!静かにキャスト!数投するもなぜかタイミングが合いません……。
どうもこちら側は水深が深めなので、発泡材を巻き込んだフライでは沈下速度が遅すぎ、コイの接近にうまくタイミングを合わせられない感じです。
そこでティペットにラバーショット8号のオレンジを装着! これで、いい感じでフライが沈み、またラバーショットを起点に「フライが水底からちょっとだけ浮き気味で、フワフワ漂う」という、なんとも絶妙な感じが演出できています。
ラバーショット効果か、この後続けて3匹を釣り上げることができました。
最後の1匹はこの日最大の78cm。
待望の80cm台まであと2cmでしたが、惜しくも届かず……。

結局2時間少しで4匹という結果でしたが、平均サイズは60cm台後半、これだけ釣れれば充分満足というものです。
次回は大物だけを狙い、是非とも80cmオーバーを仕留めたいと思っています。

2006年 4月
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