真夏の鯉

一匹だけの釣果だったが満足いくファイトだった。

チャートリュースのエッグヤーンニンフにヒット。

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場所は京都市内を流れる、この季節「納涼床」で有名な川。
その下流域には、かなりの数の鯉が生息しています。

平日の仕事中、よくこの川沿いを車で走るのですが、何気に覗くと、良い型の鯉が群をなして悠々と……。
「いつかは釣ったる〜!」と思いながら、休日は管釣り通いが続き、ようやくの釣行となったのは、真夏の日曜日でした。

「暑いし、かなりスレてると思うけど、何とかなるんちゃうの?」と、早朝午前5時半に到着。
ひと月ほど前まで、かなりの数が見られたコイ達は、梅雨の雨とともにどこかへ行ってしまった模様……。
下流へ川べりを移動しながら、魚影を探すと、橋の下に、良い型の群を発見!!

早速タックルを組んで、静かにストーキング。ゆっくり覗き込むと、そこはすでにもぬけのカラ……。
「足音だけで、逃げてるやん!!」

再び下流へ移動、高架の下に今度はさらに大型の群を発見!
どうやらコイ達は、日陰に集まって来ている感じです。
足音を悟られないよう、ゆっくり移動、群から10m位まで近づき、慎重に3mほど上流へキャスト、うまい具合にフライは群の中心へ……。

5〜6匹いる先頭の鼻面に、フライがフワフワと漂って……「パクッ!」
ラインを軽く持ち上げる感じで合わせると、鯉は一瞬その場でのたうち、次の瞬間、FALXのドラグを「ギュイーン!!」と鳴らし猛ダッシュ。

遠目に見ても70cmは超えている様で、あっと言う間にラインはバッキングまで引きずり出され、鯉がダッシュ方向を変えたところで、あえなくラインブレイク。5Xティペットでは、水面に浮くフルラインの抵抗に耐えられない感じなので、
ティペットを4Xに変更。フライの喰いが悪くなるでしょうが、あのトルクでダッシュされては、4Xでも心配です。

水面を見渡すと、先ほどの群はかなりの「警戒モード」に入った様子。
こちらの気配を感じると、すぐ対岸へ逃げ去ってしまいます……。
鯉達の「警戒モード」が解けるまで、さらに下流を散策しましたが、ここから下流は、橋や高架などの「日よけ」がないため、魚影はほとんど見られませんでした。

30分ほどして戻ってみると、再び群はこちらの岸寄りに定位してます。
姿勢を低くし、ラインで鯉達を怯えさせないように、静かにフライをキャスト!
視認性のいい、チャートリュースのエッグヤーンニンフが、絶妙のタイミングで一匹の口元に流れ着き、「スポッ!」と口に吸い込まれました。

4Xティペットなので、少し強めにフッキング。うねる魚体は先ほどバラした大物より、ひとまわり小さい感じです。
しかし、流れに乗って走られると、FALXのドラグをかなり締め込んでいるにもかかわらず、ラインはどんどん出て行ってしまい、こちらも岸沿いを走って距離を縮めること数回、15分後、やっとのことで手元に寄せることが出来ました。

ラバーネットを持参しなかったので、正確な計測はできませんでしたが、丸々と太ったきれいな魚体は、60cm弱。

このファイトで他の鯉達は散ってしまい、時刻も9時を過ぎて日差しが強くなってきたので、この日は納竿。
結局釣果はこの一匹だけでしたが、そのファイトは十分満足できるものでした。
2005年8月7日(日) 

タックル
ロッド   :SCOTT A2 905
リール   :FALX T 左巻き
ライン    :WF−5−F
リーダー :4X9f
ティペット :4X3f