管理棟で入場手続きを済ませ、ネオプレン製のウェーダーに
ダウンジャケットの完全防寒装備をし、いざ「レイク嵐山へGO!」。
「大浜」の湖畔に立つと、湖面が一部凍結してます……。
一瞬ウェーディングするのをためらいましたが、せめて膝くらいまで入らないと、フライがポイントまで届きません。
意を決して水辺の氷をバリバリ踏み割りながら入水!
ネオプレンウェーダーのおかげで、冷たさはそれほどでもありませんでした。(最初は……)
岸から約30mほど沖、氷の切れ目あたりがブレークになっているようで、水の色が変わって見えます。
股下までゆっくりウェーディング、静かにフライをキャスト。
フライはウエイテッドのマラブーニンフ、オリーブカラー#12を使用。
レイクエリアのルールで、マーカーの使用は禁止。
よってフライラインの先端の動きに注目、アタリをとらねばなりません。
開始後20分アタリが全く出ないので、少しリトリーブしてみることに。諦めかけ、気を抜いていた数投目、突然「ゴンッ!」と重いアタリが! ロッドを立て、逆転するFALXに慌てながら左手でブレーキ! と、その瞬間痛恨のティペットブレーク。かなりの大物だった感じで、ブレーキを掛け過ぎたことが原因かと……。(適切なドラグ調整をしておけば……と反省です。)
ラインブレークしたものの、アタリがあった事で俄然やる気が出て来ました。
少しポイントを移動し、まだ溶けきれない氷のふちにキャスト。この時点でフライは管理棟で入手した、KYOTO FLY「エリアキラーUR #12オリーブ」に変更。少しでも長い時間、トラウトの回遊コースにフライが漂っているよう心掛けました。
数投目、ラインスラックを取って約30秒後、ラインの先端が「ピクッ!」と水中に! すかさず合わせ、ファイト開始!
「ブレーキ」はFALXにまかせ、今回はあせらずゆっくり取りこむことに成功。待望の一匹目は、およそ40cmのレインボー。近くでキャスティングコーチをされていた、梶山マネージャーさんに写真を撮っていただきました。その後同じポイントでもう一匹追加、風も出てきたのでポイント移動をする事に。
対岸の「白浜」までポイントを散策しながら移動。
大浜から白浜まではバックスペースが取りにくく、ルアーに有利ポイントが続きます。「白浜」の岬の先端からキャスト、トラウト達の回遊コースを想像しながらフライを漂わせます。アタリが出ないので、ラインをスローリトリーブ。岸から5mの至近距離で突然ラインの先端が「ピュー」と引きこまれ、ヒット!
サイズは40cmに少し足りないくらい、ヒレピンレインボーでした。
このポイントで同じようなサイズをもう一匹追加し、食事休憩に一旦大浜へ戻りました。
「大浜」で、他の釣り人を眺めながらコンビニおにぎりの昼食を頬張っていると、徐々に風が強くなり、小雪もちらほら舞って来る始末……。
午後からは、シンキングラインでリトリーブの釣りをするつもりでしたが、あまりの向かい風の強さに断念、風裏を探してポイント散策をする事に。しかし、「大浜」以外はバックスペースが取れず、シングルハンドでは釣りづらいポイントばかり……。(スペイロッドが欲しくなりました。)
ひと通りポイント散策をして「大浜」に戻ってくると、なぜか湖面は波ひとつない状態!
おまけに釣り人は私以外に1人だけ……。これはチャンスと急いで立ち込み、フルキャスト!
トラウト達の回遊ラインと想像するあたりに、ひたすらフライをステイする作戦に。
キャスト後、1分……2分……と経過しますが、ラインは「ピクリ」ともせず。
次第にリトリーブしたくなってきますが、ひたすら我慢!
約5分後、一瞬ラインが「ピッ」っと動いたような…。目の錯覚かと思った瞬間、ラインが大きく引きこまれ、ヒット! 水面下でうねる大きな魚体が見えた後、FALXが凄い勢いで逆回転!ものの数秒でバッキングまで引き出されてしまいました。
あまりの引きに、こちらもサカナに近づきつつラインを回収、FALXのドラグをきつめに設定し直し、余裕をもってファイト。約2分後、ラバーネットに納まった魚体は58cm。
堂々とした体躯のレインボーでした。読み通りにヒットさせた魚体が、こんなサイズなんて嬉しいったらありません!
結局この直後から、またもや向かい風の強風が吹き出したので、この日はこれで納竿としました。
今回、初めての挑戦で運良く58cmの大物を釣り上げる事ができました。数回通っている友人に連絡すると、なんと彼は毎回60cmオーバーをゲットしてるとか……。
おまけにここのサカナ、5匹に1匹は50cmオーバーで、大物と呼ぶのは「60cmを超えてから!」だとか……。
管理釣り場とは思えない、この雄大なフィールド。皆さんもぜひ一度挑戦してみることをおすすめします!
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