連休を幾日か過ぎた頃、気温水温ともにいつもの季節になりつつある。暖冬でもなぜか山菜は遅れ気味。イワナは天候不順にもかかわらずようやく反応は良好になってきたが、久し振りに雪を見たくなってあえて峡谷に足を運んでみた。ここは4月後半からみるみるドライフライへのアタックが顕著になり、水生昆虫の多さも手伝って、いたって活性が高いイワナが姿を現わしている。この渓に来る度に、「不思議な川があるもんだな」と思ってしまう。
釣りも良いが、川を歩くのが楽しくなる川でもある。2年分の大雪で、倒木も多くなり、イワナの隠れ家も増えたよう。嬉しいですね。グッドサイズのイワナは、実は天然魚であり、31センチの大物。まったく飛んでもいない#11のカディスパターンにバシャ! ポイントは淵でもなく、プールでもない。
ごく普通の良くあるいい流れ。これだから沢の釣りはやめられない! い〜や、ドライフライフィッシングがやめられない! 大きいカディスの釣りはまだ先と言うのに、驚き顔のイワナには目が合うように思えてしまう。
合計4時間の川歩き&釣りで、釣果は両手くらいであった。良いイワナを2つ。山菜のイタドリと沢ワサビの共演も会津の自然ならでは。この川で雪を拝んで、今度は春の来ている渓流に出掛けてみようと思う。
ロッドは、セージTXL7f#3、リールはお気に入りになりそうなグレース、リーダー&ティペットは6X。フライはストリップドピーコックボディパラシュート#11、エルクヘアカディス#11。快適な釣りほど、足は軽くなりますね。(レポート:T氏)